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占いのススメ




目次

(1)タロットブーム再燃!?

(2)現代でも占いが求められる訳

(3)タロットとの出会い

(4)タロットカードでカウンセリング

(5)占いのススメ



(1) タロットブーム再燃!?

 

タロットの人気が再燃しているようです。2021年11月1日発行の『ユリイカ』12月臨時増刊号は、298ページに及ぶ「総特集*タロットの世界」を鏡リュウジ責任編集で組んでいます。また、11月には東京タロット美術館が東京・浅草橋にオープンしました。


占いに使うカードといえば、古くはトランプが使われましたが、今はオラクルカードが主流となっています。そんな時代にタロットが復活したのは、タロットの神秘的な雰囲気が再評価されたのか、コロナの時代に不安感を感じたのか、あるいは、そのどちらでもないのか。流行の分析は難しいですが、現に流行っているという事実に変わりはありません。



(2) 現代でも占いが求められる訳


現代は飛躍的に科学が発達した時代です。また、科学を応用した技術の進歩にも目を見張るものがあります。

しかし、このように科学や技術が発達しても、実はわかることもやれることも限られていることにみんなうすうす気づいています。とくにコロナウイルスのパンデミックでそれがよく目に見える形になりました。「アマビエ」様が流行したように、結局のところ、私たちの生きる世界には「合理的な理性」だけではわりきれないものが存在しているのです。


この世界がどうなっていくのだけでなく、自分の未来さえ分からないという状況は現代人も古代人もあまり変わりません。したがって、古代人が占いにその答えを求めたように現代人もそれを占いに求めるのだろうと思います。



(3)タロットとの出会い


さて、ここで少し個人的な話をします。

タロット占いをカウンセリングに取り入れて長いのですが、最初のきっかけはほんのささいなことでした。


今から20年ほど前になりますが、ある高校でカウンセリングルームをはじめました。最初は、カウンセリングルームに行くのは壁が高かったのか、ふらっとカウンセリングルームを訪れる生徒はほとんどいませんでした。


そんな時に、カウンセリングルームを訪れてきたある生徒からタロットの話が出ました。その時はアニメ『鋼の錬金術師』が流行っていたので、あるいは魔法や錬金術がらみのことだったのかもしれません。占いに元々興味があったのと、澁澤龍彦などの本を読んでいたこともあって、「それなら実際にカードをひいて見ようか」と始めたのが、タロットを相談室で使いはじめた最初です。


これは功を奏して、徐々にですがタロット占いをしてほしさにカウンセリングルームを訪れる生徒が増えていきました。そのほとんどはたわいのない恋愛相談などでしたが、それでも、それをきっかけに友人関係や進路の悩みなどのカウンセリングがはじまることもあり、タロット占いができるカウンセリングルームは少しずつ軌道に乗ってきました。



(4) タロットカードでカウンセリング

面白いのは、タロット占いを始めると、カウンセリングルームを訪れる生徒が増えただけでなく、カードを前にカウンセリングをすすめるとカウンセリングが進むということでした。

 

その頃の僕は、タロットカードの内で大アルカナと呼ばれる22枚のカードを使って占っていました。そこで、ある悩みの相談を受けると、おもむろにカードをシャッフルし、あるスプレッドに並べ、そこに出たカードのストーリを読んでいくのですが、僕のストーリーを聞いて「ピンときた」という顔をされることもあれば、「なんな違うな」という顔をされることもあります。


そこでカードを前にして、あれやこれや二人でその悩み事をめぐって話をするわけですが、その話の過程でだいたいは問題解決のヒントをクライアントは自分なりに見つけていくことができました。そうすると最後は、「やっぱり占いって当たるね」ということになって、占いというかカウンセリングが終了という形になります。


そこで思い出したのが、マレーH. A. Murrayが考案した主題統覚検査または絵画統覚検査と訳される心理テスト「TAT」です。TATは代表的な投影法の一種で、いくぶんあいまいな状況に置かれている人物が描かれたモノクロの絵を何枚か見せて、その人物の表情や周囲の様子から「想像による物語を作る」という心理テストです。TATでは、被験者の無意識が反映されたその物語を分析することで、その人独自の人格特性を把握することができます。


このTATの図版と、カードの意味が決まっているタロットとはだいぶ性格が異なります。しかし、タロット占いで広げられた複数のカードを二人で読んでいくという行為には、おのずと占う人と占われる人の無意識が投影されていきます。

占いという場で、スプレッドを二人で読んでいくうちに、無意識が徐々に姿を見せてストーリーという形で表現される。その無意識が反映されたストーリーに、今度は意識が現実的な意味づけをしていく。そんな形で占いというかカウンセリングが進むので、問題が予想を超えた形で解決するのではないかとそのころ思っていました。



(5) 占いのススメ

 

私たちの世界というのは、自分の外に現象の世界があり、自分の中にこころの世界があります。その二つの世界は、相互に関連を持っていて、外の世界の出来事によって私たちのこころも左右されれば、こころの世界によって外の世界も変わってきます。


たとえば、「疲れたな」と思って偶然あるお店に入ったことでそこで知り合った異性と心を通わせて結ばれる、ということもあるでしょう。偶然といえば偶然ですが、「疲れたな」というこころの働きが、その人の外にある現象の世界を変えたわけです。こういったことは無数に起きているはずですが、ふだんそれに気づくことはほとんどありません。


一般に占いは、将来こうなるだろうという予想をもとに、自分の行動を変化させる技術です。占いに世界を変える力はありませんが、人のこころと行動を変化させることで、世界にちいさいながらも影響を与えることはできます。

そして、小さいながらその世界に与えた影響で、あなたの生きる世界を確実に良い方向に変えていくことができると私は思っています。そのためのツールが占いです。「占いなんて」とバカにせず、占いを生活の中に積極的に取り入れてみていかがでしょうか。







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