Q & A
鍼灸治療やカウンセリングのことなどよくある質問をまとめました。
鍼は痛くありませんか?
当院の使う鍼は、直径0.18mmの注射針と比べても非常に細い鍼を使います。鍼を打ったときに生じる痛みはほとんどありません。
ただし、鍼が正確にツボに当たった時に、「鍼響」という重いようなだるいような特有の感覚が生じることがあります。「痛み」とは異なる感覚ですが、これを苦手とする患者様もいらっしゃるので、事前によく説明させていただきます。
金属アレルギーですが、鍼を受けることは可能ですか?
当院の使う針は、ステンレス製の使い捨ての針です。注射針と比べても鍼灸の針は細いので、強いアレルギー症状を引き起こすことはほぼありません。
しかし、アレルギー反応を起こしたという報告はあるので、ご相談させていただいた上での治療になります。
年齢や疾患にかかわらず、誰でも鍼灸治療やカウンセリングを受けることができますか?
鍼灸の治療では年齢は問いません。どなたでも大丈夫です。例えば0歳でも、90歳でも年齢に応じた治療法があるのでご相談ください。ただし、鍼灸は万能でありません。一般に、急性の病気は現代医療に頼ったほうがよいと思います。現代医療の苦手とする痛みや慢性疾患、不定愁訴などには鍼灸が効果的です。
カウンセリングも同様です。その人に会ったいろいろなやり方があるので相談をしていただければと思います。
改善にはどれくらい通えばよいですか?
鍼灸・カウンセリング、どちらも、大体5回をめどにしてもらえばよいかと思います。それくらいで、ある程度は改善したという実感を持ってもらえると思います。
どんな相談も受けてもらえますか?
「はい」といいたいところですが、難しい質問ですね。
一般にカウンセリングを行うものには、守秘義務が課せられます。「ここでの会話は、ここだけの秘密です。他で話すことはありません」と言ってカウンセリングは始まります。でも、私はそれに加えて、「自分や他人を傷つけることや、社会的に許されていない行為のお話をうかがった場合は例外もあります。」と付け加えています。ですから、そういう種類の相談は、当院では難しいと思います。
それと、カウンセラーの力量を超えた相談は難しいですね。その時は、そうお話し、お断りさせていただくこともあると思います。
本人不在でもカウンセリングを受けることは可能ですか?
可能です。
例えば、不登校のお子さんがいらっしゃるお母さんが相談に見えたら、当然お母さんの相談に乗らせていただきます。
また、不登校のような問題は、その子だけの問題というより、その子をめぐる様々な状況が引き起こしている可能性が高いです。例えば両親の不仲が、結果として子供の不登校という形で表現されている、というようにです。したがって、本人不在のカウンセリングも大歓迎です。
不登校のカウンセリングについて詳しく教えてください
不登校も原因がいろいろあります。まずは、原因の見極めが大切です。単なる怠けの場合もあるし、体の不調が原因のこともあります。いじめをはじめとした人間関係の問題かもしれません。
そのうえで、特に問題が見当たらないのに登校できないのなら、「どんなことでもいいので、まずお子さんをほめてください。そうすると少しずつ変わりますよ」という提案をまずはしてみます。
これって簡単なようですが、例えば、いつも10時過ぎまで寝ている高校生の息子が今日は7時に起きてきて、朝食が食べたいと言い出したら、それをほめるのってそう簡単ではありませんよね。腹も立つでしょう。でも、無理をしてでも、「今日は早く起きて偉いね」、「一緒に朝食が食べられるなんて嬉しい」といってみてください、といいます。
実際そうしてみると、子供も悪い気はしないからもう少し頑張ろうかなという気持ちになるし(自尊心の育成)、保護者も言っているうちに本当にそう思えてきて子供を見る目が変わってきます(認知の変化)。つまり、今までの、不登校の息子とうろたえ怒る母という負の関係から、努力している息子とそれを見守る母という関係に変化が生じるわけです。そうなった時、不登校は改善していきます。
短期療法では、ほめることは「コンプリメント」という技法としてきちんと位置付けられています。短期療法の良いところは、誰でもできるような技法が含まれているところだと思います。
病気じゃなくてもカウンセリングを受けられますか?
もちろん大丈夫です。カウンセリングを受けたいと思ったら一度相談してみてください。
箱庭療法はできますか?
申し訳ありませんが、当院では箱庭療法はできません。
その用意がないということもありますが、実際にも、大人のカウンセリングで箱庭を活用している事例はほとんどないと思います。